2021年11月23日に日本政府は石油の国家備蓄の余剰分を初めて市場に放出する方針を決めたそうです。
かたくなにトリガー条項の凍結解除をしない理由は何か分かりませんが、、、
コロナの時には石油価格がマイナスになったと大騒ぎになりましたが、今はそれどころではありません。
どうして2021年なって石油やガソリンの値上がりは続いているのでしょうか?
また、値段が高い原因は日本は円安に向かっているという事も関係はしていると思うんですが、世界的にはほかに理由があるのでしょうか?
2021年石油・ガソリン価格が高騰!7年ぶりの高値!
こちらは、国際的な原油価格の指標となるWTIの先物価格になります。
図からわかるように石油価格が7年ぶりの高騰になっています。
ただ、7年前は同じぐらいの価格帯だったので、めちゃくちゃ今、石油やガソリンが高いというわけではないんですね。。。
イメージ的には高値更新されているイメージでした。
ちなみにガソリンの値段が上がっているのは、石油の価格が上がっているからです。
上記図のように原油からいろいろなものに分けられていきます。
その中にガソリンや石油があるので、もとは同じものになります。
産油国から運ばれてきた原油は、製油所の加熱炉で約350℃に加熱され、蒸気(石油蒸気)になって蒸留塔に送られます。
引用:http://www.46sekisho.jp/chisiki/qa_a/qa1.htm
蒸留塔は上に行くほど温度が低くなるように制御されており、入ってきた石油蒸気を沸点の低いものから順に分けています。
沸点30℃~180℃でガソリンなどが、170℃~250℃で灯油、240℃~350℃で軽油が留出され、蒸留塔に残ったものが重油やアスファルトになります。
そのため、石油が高いと、当然、同じ原料から作っているガソリンも高くなるというのわけです。
ちなみに、コロナの時は原油(石油・ガソリン)は取引がマイナスになるほど一時期安くなっていました。
先週、20日ニューヨーク市場で国際的な原油取引の指標WTIの5月ものの先物価格が1バレルあたり前日よりも56ドル近く下落して、マイナス37.63ドルと史上初めてマイナスを記録しました。
引用:https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/428436.html
売り手が原油の買い手にお金を払って原油を引き取ってもらう異常事態です。
上記記事は2020年5月の記事になります。
そこから約1年半で 原油(石油・ガソリン) 価格は7年ぶりの高値まで戻ってきました。
どうして 原油(石油・ガソリン) はそこまで値上がりが続くのでしょうか?気になったので調べてみました。
2021年石油・ガソリンの値上がりが続く理由は?価格高騰原因は円安以外にもある!
2021年になって原油(石油・ガソリン)価格が値上がりしていく理由は何があるのでしょうか?
日本としては円安になっていっているので輸入品は高くなります。
※2021年11月23日は1ドル115円と4年8か月ぶりの円安ドル高水準になっています。
円安になると、輸出業や観光業が好調になるというメリットも。
その一方で、輸入品が高くなったり、現地での買い物が高くつくなどのデメリットも発生し、今回のような国内での値上げに繋がるのです。
ただ、原油(石油・ガソリン)の価格上昇は世界的に高くなっているので、日本に限ったことではないようです。
では、世界的に原油(石油・ガソリン)の値上がりが続く理由は何があるのでしょうか?
- 世界経済の回復基調
- アメリカのハリケーンの供給懸念
- OPECと非加入国による原油(石油・ガソリン)の追加増産見送り
- 近年、世界的な脱炭素の方針の影響
- 天然ガス価格の急騰
- ラニーニャ現象による厳冬
と考えられるのはこの6つと、日本でいうと「⑦円安」が関係していきます。
どういうことかもう少し詳しく見ていきましょう。
2021年石油・ガソリンの値上がりが続く理由は?価格高騰原因は円安以外に6つ!
それでは2021年に原油(石油・ガソリン)の価格が高騰し続ける理由について考えてみたいと思います。
円安は日本のことではあります、円安も理由に入れると7つになります。
- 世界経済の回復基調
- アメリカのハリケーンの供給懸念
- OPECと非加入国による原油(石油・ガソリン)の追加増産見送り
- 近年の世界的な脱炭素の方針の影響
- 天然ガス価格の急騰
- ラニーニャ現象による厳冬
- 円安
それでは行ってみましょう!
①世界経済の回復基調
コロナ禍から世界経済は回復しつつあるため、エネルギーの元となる原油(石油・ガソリン)の需要は増えています。
そのため、需要と供給のバランスでいうと、需要が勝っているため値段が上がって行っています。
②アメリカのハリケーンの供給懸念
2021年8月下旬にアメリカを襲った大型ハリケーン「アイダ」により、アメリカのメキシコ湾周辺の石油関連施設が被害を受けました。
その被害からの石油関連施設の復旧遅れが懸念されています。
ちなみにアメリカは原油(石油・ガソリン)を輸入しているイメージがあるかもしれませんが、近年、世界有数の輸出国になっています。
そのアメリカの石油関連施設が影響を受けたので、供給が抑えられていることになっているのです。
③ OPECと非加入国による原油(石油・ガソリン)の追加増産見送り
「新型コロナウイルスの第4波が原油需要を再び減少させかねない」と懸念し、かつ、OPECプラスは「来年(2022年)は供給過多になる」と見込んでおり、増産幅を拡大しなかったようです。
そのため、ここでも供給が抑えられています。
④ 近年の世界的な脱炭素の方針の影響
今まで、ガソリンで走っていた車を、電気自動車にするなどガソリンの消費を抑えていました。
ただ、他の要因で需要が供給を勝ったら、供給が抑えられているため、どんどん原油(石油・ガソリン)が値上がりしていった感じです。
⑤ 天然ガス価格の急騰
発電分野での天然ガスシフトが一気に進すみましたが、2021年-2022年ラニーニャ現象で厳冬になると言われています。
欧州では天然ガスを暖房にも使っています。
そのため天然ガスの価格が急騰し、一時は天然ガスの値段が原油(石油・ガソリン)の2倍になっていました。
その結果、割安な原油を発電燃料に使う動きが欧州やアジアで広がり始めたのも理由です。
⑥ ラニーニャ現象による厳冬
⑤でも少し触れましたが、2021年-2022年の冬はラニーニャ現象で厳冬になると言われています。
そのため、天然ガスを暖房を使っている欧州で、天然ガスの価格が高騰→結果、原油(石油・ガソリン)の需要が上がり、価格が高騰という流れにもなっています。
また、石油を暖房に使う地域(アメリカなど)では、その需要で原油(石油・ガソリン)の値段が上がります。
⑦円安
これは日本だけになってしまいますが、アメリカの長期金利の上昇などを受けて円安が続いています。
当分、この流れは変わらないと思われているので、輸入価格がどんどん上がって行くこととなるようです。
このように以上7つの理由から日本や世界にとって2021年に原油(石油・ガソリン)の値段が上がり続けている理由になります。
まとめ:2021年石油・ガソリンの値上がりが続く理由は?価格高騰原因は円安以外に6つ!
今回は、2021年になって値段が値上がり続けている原油(石油・ガソリン)について調べてみました。
原油(石油・ガソリン)が高騰している理由は日本の円安という事情も含めると7つあるようです。
- 世界経済の回復基調
- アメリカのハリケーンの供給懸念
- OPECと非加入国による原油(石油・ガソリン)の追加増産見送り
- 近年の世界的な脱炭素の方針の影響
- 天然ガス価格の急騰
- ラニーニャ現象による厳冬
- 円安
ただ、2022年には値段は下がると予想されているようなので、早く安くなってほしいもですね。
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それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。