2022年に新庄監督に変わって脚光をいつもよりも浴びている万波中正選手。
そんな万波中正選手ですが、2021年も一度違う意味で脚光を浴びました。
それは、2021年4月、日本ハム球団が公式Twitterに公開した円陣動画で、万波中正選手に対して誰かが日サロ行きすぎ!と人種差別的発言をしたことが物議をかもしています。
その犯人は結局誰かは分かりませんでしたが、2021年には日本ハムは色々な選手を放出しています。
もしかしたらその中に犯人がいたのかもしれません。
今回は、万波中正選手に日サロ行きすぎ!といった犯人が日ハムをクビになったのか、経緯を追って見ていきたいと思います。
万波中正に日サロ行きすぎ!といった犯人は誰?
問題の動画は、日本ハムの球団公式Twitterに投稿された、試合前に円陣を組む様子を約50秒間録画したものになります。
この日はプロ3年目の21歳・万波中正選手が
「一昨日と昨日勝てて、今日勝てば今シーズン初の3連勝ということで、全員で勝ちに行きましょう! さぁいこう!」
と円陣の中央で声出しをして、チームに気合いを入れるところから始まります。
ところが、これを聞いた周囲のチームメイトたちの反応は冷たく、
「いいの?」「あれ?」
「なんでなんで?」とダメ出し。
そして、動画開始から21秒。
手前にいた背番号6番の選手が、立ち上がって奥に行くタイミングで「日サロ行きすぎだろ!」と小さな声で問題の発言が飛び出します。
そして、
「流れ(考えろ)よお前」
「1人でやれやお前」とチームメイトたち。
万波中正選手は困惑した笑顔を浮かべながら「1人で…」と言葉をつまらせます。
そして再度、万波中正選手は、声出しをやり直します。
「今日勝てば初の3連勝なんで気合い入れたいところですが、僕の頭の中は空っぽです。何も言うことありません! さぁいこう!」
この直後にも「最初にそれやれ」とヤジが飛んでいました。
補足すると、万波中正選手はこの試合の前日と、前々日にも円陣の声出し役を担当していました。
その際、前日も前々日も「しゃべること思いつかない」「しゃべることない」と締めくくっていたのですが、その言葉がチームを勝利に導きました。
チームメイトの一人が「流れ」と言ったのは、試合に勝利するための「験担ぎ」として同じ言葉でしめるよう、期待したからだと思われます。
一目でハーフだと分かる肌の色を揶揄するような発言であったために、人種差別的発言だと問題になりました。
動画はTwitter上で80万回ほど再生されて、注目されました。
万波中正選手に日サロ行きすぎ!といった犯人は誰なのでしょうか?
万波中正に日サロ行きすぎ!といった犯人は誰?
万波中正選手に日サロ行きすぎ!といった犯人について、噂されているのは3人います。
その人が、西川遥輝選手が犯人ではないかという声が聞かれます。
西川遥輝選手は、名門智弁和歌山高校から2010年にドラフト会議2位で日本ハムに入団した外野手です。
Twitterでは以下のようなコメントがあります。
間違いは良くないのでツイ隠ししたけど万波を日サロいじりしたの中田ではなく西川やったらしいな
— や (@ya3_bs190734) August 17, 2021
西川遥輝の日サロ発言、これはちょっと世間は許してくれりゃァせんよ。
— タフィ駿太 (@Orix_tuffy) August 17, 2021
なんなら個人的には中田翔より胸糞悪い。万波くんの表情を見る限りね。
そのため、西川遥輝選手ではないのでは?と反論する声もあります。
犯人説がささやかれている、もう一人の人物は中田翔選手です。
中田翔選手は名門大阪桐蔭高校出身。2007年のドラフト会議1位指名で日本ハムに入団しました。
日サロ行きすぎ!発言がネットで問題視される前に、中田翔選手は暴行事件を起こしています。
普段からやんちゃなイメージがあり、そこに暴行事件も重なったため、中田翔選手のイメージから犯人では?とする声もあります。
日サロ発言は中田っぽかった。確証は無いけどもし言ってるのであればそれも会見で謝って欲しい。
— けばぶ (@kekekekebaboo) August 17, 2021
なんか動画見たけど日サロって中田じゃね
— 高木さん (@TOKYOBOY18) August 17, 2021
西川キョロってるだけや
態度悪いのは変わらないけど
動画を見ると、背番号6番の中田翔選手が奥に行くタイミングで声が聞こえるのは確かです。
もう一人、こちらは少数の意見でしかないのですが、近藤健介選手が犯人ではないか?とする声があります。
ただ、問題発言の際に、動画内でガムを噛んでニヤニヤしていたというのが根拠のようですので、犯人というには確証が弱い気がします。
いずれにしても、日本ハムの選手の中に、万波中正選手に対する差別発言をした選手がいるのは事実です。
日ハム雰囲気悪そう『日サロ行きすぎ』って人種差別発言!
— 😅村雨豹介のひとこと言わせて! (@murasamehiyosuk) August 17, 2021
冗談には聞こえない「日サロ行きすぎだろお前」
球団動画の一幕が物議、チームの雰囲気最悪だと思う。
中田翔だけでは無いんだよ!万波中正選手を完全に馬鹿にしている
気分悪くなる円陣動画だよ。このチームはロックダウンした方がいい pic.twitter.com/clZgJiGRqr
朝日新聞コンテンツ編成本部記者小川尭洋さんは、日本ハム球団の対応について取材されています。
「『日サロ』発言の有無などについて日本ハム広報部に取材したところ、以下の回答があった。
引用元:globe.asahi.com 「日ハム『日サロ』問題でよみがえる『悪意なき差別』の記憶 母が中国の私、怒りと後悔」
『該当の動画を確認し、該当の発言が微かに聞こえることは確認しました。発言している選手の口元の動きまでは分からず、4カ月が経過し、誰が誰に対して、どのような意図で発言しているのかは確認できませんでした。発言が差別を目的とした悪意あるものであったならば看過できませんが、誰がどのような意図をもって発言したものか、確認が取れておりません』
『しかし、憶測や誤解を招く可能性のある内容でもあり、動画を視聴し不快に思われる方もいらっしゃると判断し、本日削除しました。当球団はこれまでも多様性について相互理解が重要であることはしっかりと球団内で教育してまいりましたが、今後も必要な教育と指導を徹底していく所存です』
発言者の特定など、今後の調査については『さらなる調査については検討中ですが、今後とも選手の指導・教育は強化してまいります』と答えた。」
それに対して、外国人差別問題の解消に取り組まれている西山温子弁護士は「日本社会の差別に対する甘い認識をよく体現している」と指摘されています。
「『発言が差別を目的とした悪意あるものであったならば看過できない』とのコメントですが、今回の発言内容が肌の色を揶揄した差別だったのは明らかです。差別発言をした人は差別に無自覚・無頓着な場合が多いので、どんな意図だろうと、差別発言を許さない姿勢が企業には必要です。
引用元:https://globe.asahi.com/article/14421401「日サロ行きすぎ」発言、父がコンゴ人の日ハム・万波選手に? 球団「聞こえるが…」
個々人のとらえ方の問題に矮小化し、『憶測や誤解を招く可能性』や『不快に思う方もいる』ことを理由に、動画を削除しても根本的な解決にはなりません」
アメリカでは白人優位で黒人を見下してきた過去があります。
そのため、人種差別問題には敏感で、メジャーリーグでも人種差別を根絶する運動が盛んに行われています。
日本では白人・黒人といった極端な人種差別がなかったため、人種差別問題に対する認識が薄い人が多い現実があります。
日本ハム球団側が、この問題に気付かずに声出し動画としてTwitterに投稿してしまったのも、その認識の薄さが原因だと考えます。
しかし、知らなかったから発言していいものではなく、その発言によって万波中正選手が傷ついたのは事実だと思います。
本来ならば、日サロ行きすぎ!と発言した選手からの謝罪の言葉があってしかるべきところで、うやむやにしてしまった球団の対応にも問題があったのではないでしょうか。
それでは、万波中正選手に日サロ行きすぎ!といったのでは?とされる選手たちが、その後どうなったかを見ていきましょう。
万波中正に日サロ行きすぎ!といった犯人は日ハムをクビになった?
万波中正選手に日サロ行きすぎ!といった犯人ではないか?
この3選手の中で、現在の新庄剛志新監督の体制に残っているのは近藤健介選手のみです。
中田翔選手と西川遥輝選手は、万波中正選手への日サロ行きすぎ!発言の後にチームを退団しているのです。
2選手の退団経緯を詳しく見ていきましょう。
中田翔選手
暴行を加えられたチームメイトは脳震盪を起こして倒れこんでいたため、日本ハム球団は事実確認が取れると、試合中に中田翔選手の球場からの退場と自宅待機処分を命じました。
当初、暴行を受けたチームメイトは「大事にしたくない」という理由で名前など発表されませんでしたが、ネットでは犯人探しが始まっていました。
また、日本ハム球団は、中田翔選手の行為は統一契約書に違反し、野球協約の規定に該当すると認定。
当面の間、一軍・ファームすべての試合の出場停止処分を通達しました。
その後、2021年8月11日配信のデイリー新潮で、暴行されたチームメイトが投手の井口和朋選手であると実名報道をします。
2021年8月16日栗山英樹監督が「もうこのチームではやっていけない」と、中田翔選手の今期中の復帰が厳しい旨と放出の考えを示唆。
2021年8月20日中田翔選手が読売ジャイアンツに無償トレードで移籍となったことが発表されました。
日本ハムでの会見がないままでの退団でした。
日本ハムは2021年12月31日、公式ホームページ上で、チーム内で起きた暴力問題などについて川村浩二球団社長名で謝罪を綴っています。
「皆様に対して『ファイターズの中田翔』としての声を発する機会を設けぬままの退団となってしまい、皆様を失望させてしまったことを、深くお詫び申し上げます」
もちろん、暴力事件を起こしたから退団する流れになったのは否めませんが、時期を同じくして騒がれたTwitter動画が退団までの流れを早めたようにも見受けられます。
西川遥輝選手
ベストナイン2度、盗塁王4度獲得などパ・リーグを代表する外野手として、2016年の日本一にも貢献してきました。
ただ、2021年は130試合出て自己ワースト打率.233。
24盗塁で4度目のタイトルこそ獲得しましたが、本来の働きとは言えず、高額な年棒がネックになりました。
2021年12月末期の契約条件提示を受けず、「ノンテンダーFA」として自由契約となり、その後、楽天イーグルスへの移籍が発表されます。
日本ハムの稲葉篤紀GMは今回の措置に至った経緯について
「3選手(西川遥輝外野手・大田泰示外野手・秋山亮投手)と来季以降のプレー環境について協議した結果、選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択しました。選手にとって制約のない状態で、海外を含めた移籍先を選択できることが重要と考えた結果です」と説明。
「昨年もノンテンダーの村田透投手と再契約した例があるように、ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」と話していました。
しかし、この退団までの流れについて、万波中正選手に日サロ行きすぎ!と人種差別的発言をした問題と絡めて
「まっとうならば(犯人を)特定し、出場禁止、謹慎などの罰則を科すべきだが、オフになって『来年あなたとは契約交渉しません』。チーム一新を機に体よく肩を叩いたのだ。」
引用元:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/298438/2#https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/298438/2#
以上のように、万波中正選手に日サロ行きすぎ!といったのでは?とされる3選手の中で、近藤健介選手以外は日本ハムから出ていっています。
表向きには暴力事件または戦力外通告として出ていった2選手。
ただ、退団した2021年に、万波中正選手に日サロ行きすぎ!といった人種差別問題が騒がれたことを考えると、一概に暴力事件または戦力外通告で退団したと断言できない何かがあったのではと考えてしまいますね。
果たして、万波中正選手に日サロ行きすぎ!と発言した犯人と騒がれたことは関係してないのでしょうか?
まとめ:万波中正に日サロ行きすぎ!といった犯人は日ハムをクビになった?
今回は、万波中正選手に日サロ行きすぎ!といった犯人は日ハムをクビになったのか?について調査してきました。
その中でも、近藤健介選手をのぞいた中田翔選手と西川遥輝選手の2選手は、暴力事件と戦力外通告で2021年に日本ハム球団を退団しています。
しかし、2021年というのは、万波中正選手に日サロ行きすぎ!と人種差別的発言をしたということで、2選手が犯人ではないかと騒がれた時期でもあります。
万波中正選手に日サロ行きすぎ!と発言したことが関係しているのでしょうか?日本ハム球団からは犯人の明言もないので、真相はいまだに分からないままです。
鈴木誠也と畠山愛理は別居になる?それともメジャーには一緒についていくの? (mirumiru-honpo.com)
佐々木朗希の一塁への悪送球はイップスか?速球だと大丈夫だけど緩く投げるとダメ! (mirumiru-honpo.com)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。