ソチオリンピック、平昌オリンピックとオリンピック2連覇を果たしている羽生結弦選手。
その羽生結弦選手が中国の陰謀で、リンクに穴が開いた状態で滑らされて成績を落としたのでは?
という中国陰謀説が出ています。
どういった経緯で羽生結弦選手は成績を落としたのでしょう?
本当に羽生結弦選手と日本に対する中国の陰謀なんでしょうか?
なぜ、アイスリンクの氷に穴なんて出来ていたのでしょうか?
羽生結弦選手のショートプログラム時のアクシデントについて、徹底的に調べてみました!
羽生結弦がリンクの穴にハマり北京オリンピックSP8位!
8日に行われた、北京オリンピック・フィギュアスケート男子シングルショートプログラム。
見ていた私も本当に驚きました。
羽生結弦選手は、スタートの時に落ち着いた、でも気合の入った良い顔をしていましたし、4回転サルコーは羽生結弦選手の得意なジャンプの一つ。
ドキドキしながらも、期待して見入っていただけに、4回転がシングルになるという失敗に私のみならず世界中の皆さんが悲鳴を上げたと思います。
ただ、それ以降は目立った失敗はなく、いつも通りの安定感のある美しく素晴らしい演技でした。
試合後、羽生結弦選手はインタビューで
「いやーもう…しょうがないなという感じです。自分の中でミスはなかったなって思っているので。正直、皆さんより僕が一番フワフワしてると思うんですけど。なんか…ちょっと嫌われたなと思っています。」
次に冒頭の4回転サルコーについて聞かれた時の、答えの中に、そのことが示されています。
「直前に最後加減しながらいっちゃったんですけど、自分の穴じゃなくて他のスケーターの穴が存在していて、ちょうどこう滑っている時に穴があってガコッとはまっちゃって、ああいったなと思って、跳びにいってはいるんですけど、頭が防衛してしまいましたね。体のことを」
結果、羽生結弦選手のショートプログラムは95.15点という彼としては、とても不本意な8位スタートということに。
この結果に世界中のメディアは大騒ぎ、特に海外メディアでは羽生結弦選手が首位を取るために、フリーで史上初となる4回転アクセルを入れてくるだろうと予想(イギリス・BBCニュースより抜粋)、もう首位には届かないだろうと予想する海外メディア(ユーロスポーツ)さえ出たほどでした。
こんな不運な結果に、オリンピック2連覇もしている羽生結弦選手がなるなんて!
ベテランといって良い羽生結弦選手が今更、他の選手がつけた氷の穴に嵌ったりすることがあるのでしょうか?
本当に中国の陰謀なんでしょうか?いったい、リンクの整備はどうなっていたのでしょうか?
それに、穴の状態はどのくらいの物だったのでしょうか?謎が尽きないので、それらを次の項目で見ていきますね。
羽生結弦のリンクの穴の写真が思ったより深い!
この、羽生結弦選手がおっしゃっていた穴、思ったよりずっと深いですね。羽生結弦選手の指が入るほど。遠目に見ると、この白い手裏剣のような形をした部分が、羽生結弦選手が足をとられた「穴」なのでしょう。
しかも、ガッツリ深くはいっている感じ。
この結果を受けて日本では、高梨沙羅選手に続いての「不運」な選手が出たことから、中国陰謀説がTwitterでは呟かれています。
高梨にしろ羽生にしろ、絶対中国の陰謀だと僕は信じて疑わない。プーチンと仲良くするやつが真面目にオリンピックするわけなくな?
— くま先生 (@kumasensei_dent) February 8, 2022
羽生といい高梨といい、どう考えても日本に金メダルを取らせたくない中国の陰謀だろ…
— ななな (@nanananonananaw) February 8, 2022
高梨選手に引き続き、本人の実力とは関係のないところで起きた不運なので、こういった中国陰謀説が出てくるのでしょうね。
ことの真偽はどうであれ、心情的には少し理解できるというか、あまりの不運さに驚いてしまいましたね。
こんなことってある⁉という感じで。
え?そうだったのですか?
では、いったい荒川選手が氷の穴にはまった時は、どんな様子だったのでしょうか?
この時の、荒川選手が羽生結弦選手と同じように、穴にはまったという映像をYouTubeで、ちょっと探してみました。
見つかったのは、2003年の世界選手権の女子ショートプログラム。
荒川選手がスピンに入ろうと、スケートを漕いだとたんに転んでしまったのです。
本当に何もない所で、足をとられたように転んでいます。
それまでほぼノーミスだった演技で、この時荒川選手は、肩を脱臼してしまい、スピンをしながら肩の脱臼を嵌めたそうです。凄いですね!
※2.20秒のところが転倒シーン
また、ベテラン製氷作業員の高橋二男さん(84)によると、
「6分間練習の時に、穴が開いてしまったのでしょう。もう運が悪いとしか言いようがないです」とのことでした。
アイスリンクの整備というのは、選手はグループ分けされていて、そのグループが終わるごとに整備作業をする時間を設けてあるそうです。その後、次のグループの選手達全員がリンクに入って6分間の練習を行います。それから個人の演技が始まります。
羽生結弦選手の演技は3番目で、遅い順番というわけではありませんでした。
でも、本当にあるんですね、こんなことって。心が痛みますね…。
でも、なぜ氷にこんな大きな穴が開いていたのでしょうか?この辺りが気になったので、次の項目でご紹介しますね!
羽生結弦のリンクの穴の写真が思ったより深い!整備不足は中国の陰謀?
なぜこんな穴が開いたのでしょうか?
整備に本当に不備は無かったの?
まず、氷にこんな大きな穴が開くことなんて実際にあるのでしょうか?
その辺りから調べてみました。
まず結論から言うと、「トゥループジャンプで氷に穴が開く」そうです。
参照:https://withnews.jp/article/f0200620000qq000000000000000W0b810101qq000021338A
もちろん、スピンやステップなどでも氷はどんどん削られていきますが、このような大きな穴は間違いなくジャンプのトゥループ(スケート靴のつま先にあるギザギザを使ったジャンプ)を始めとしたトゥ(つま先)を使ったジャンプなどで出来た穴だそう。
何故、トゥループジャンプを飛ぶと、大きめの氷の穴が出来てしまうのか?
このトゥループジャンプは全ての種類のジャンプの中で一番簡単なジャンプで、どの選手も飛べるジャンプです。
トゥループジャンプの飛び方は、エッジのつま先にあるギザギザ部分で、「ガッ!」と氷を蹴って飛ぶので、一番簡単に宙へ飛ぶことが出来ます。
このトゥループジャンプを選手の皆さんが飛ぶところを見ると、「ガッ!」と氷を蹴る時に、氷のカスが飛び散っているのが分かります。
トゥループジャンプは、一番簡単で安定しやすいジャンプであることから、(3回転や4回転のトゥウープジャンプは別格として)セカンドジャンプに使われます。
例えば、3回転トゥループ+2回転トゥループといったように、とても頻繁に使われるジャンプなのです。
間違いなく選手全員が、このトゥループジャンプをプログラムに入れ、全員が飛ぶ種類のジャンプであることから、誰が付けたかを特定するのは不可能と言えるでしょう。
それから、このように穴が開いてしまうジャンプがある限り、整備が完璧であってもすぐに氷には穴が開く、ということになりますね。
つまり、リンクの氷には「穴」があって当然なのです。その穴に嵌るか嵌らないかは運しだいということに。穴を開けた選手を特定するのも不可能。
ですが、その穴をあけたと疑われている選手が出てしまいました。
ですが、これは何の証拠もなく、前述の通りトゥループジャンプは誰でも飛びますし、羽生選手は3番滑走だったので、モザレフ選手の前の選手や、6分間練習で誰かが飛んだ時についた可能性だってあるわけです。
世界中にいる羽生結弦選手のファンから攻撃され、モザレフ選手は脅迫されてしまったそうで、モザレフ選手のインスタは閉鎖に追い込まれたとのこと。
なんというか…言葉がありませんね。
※日本の羽生結弦選手のファンであれば本人が一番傷つきますのでそういうことはやめましょう。。。
羽生結弦選手の「氷の穴の為に4回転サルコーを失敗してしまった」ことが、いかに世界中で大騒ぎになっているかということの象徴でしょう。
ただ、誰が穴を開けたにせよ、「意図的に」羽生選手のジャンプを飛ぶ場所を狙って、トゥループジャンプを飛んでわざわざ穴を開けられる選手っているでしょうか?
また、アイスリンクの整備中に、「意図的に」羽生選手のジャンプを飛ぶ場所を狙って、その場所だけ意図的に穴をふさがずにいる」ということが、出来る機械なんてあるんでしょうか?
(整備の機械は大きなローラーで氷面を削って水を撒いて一度に沢山の穴や傷を埋めていく形式の車)
それに、もし整備自体に多くの不備があったとしたら、6分間の選手全員での練習の時に気付かれたはず。
羽生結弦選手だけでなく、他の選手達も同じように氷の穴に足をとられて転倒する選手が続出だったでしょう…。
羽生結弦選手に期待が高かった分、私自身もこの不運は本当に残念で泣きそうになりました。
まとめ:羽生結弦のリンクの穴の写真が思ったより深い!整備不足は中国の陰謀?
今回は、羽生結弦選手の、羽生結弦のリンクの穴の写真が思ったより深い!整備不足は中国の陰謀?という題で色々検証してみました。
結果は本当に不運としか言いようが無かったことです。
でも、こういった数々の予期しない困難を今までも羽生結弦選手は乗り越えています。
その姿も凄く魅力的です!これからも応援し続けたいと思います。
鍵山優真の身長は宇野昌磨や羽生結弦と比べて低い?他選手との比較画像! (mirumiru-honpo.com)
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。