経済活動の再開が進む一方、身近な商品の値上げが続々と発表されています。
2021年10・11月になり値上げが多くなってきました、その値上げが多い理由は何なのでしょうか?
12月、そして2022年も続くのか予想してみました。
不景気中の物価上昇、スタグフレーションの到来について詳しく調べていきます!
値上げラッシュ!2021年10・11月に多くの食料品やガソリンが値上げ
新型コロナウイルスの感染拡大が低下し、経済活動の再開が進んでいます。
しかしその一方で、物価の値上げラッシュが…!
2021年10 ・11月に、多くの食料品やガソリンが値上げすることが相次いで発表されています。
その内容について調べてみました。
食料品
ほとんどの人に影響する食料品の値上げはショックですよね。
小麦の値上げで影響を受けたものとしては、
- 小麦粉1キロ:14.1円
- 食パン1斤:2.3円
- うどん1杯:1.4円
- ラーメン1杯:1.0円
などがあげられます。
また、他にも
- パスタ:2~8%
- マーガリン:4.3~12.8%
- コーヒー:20%
- 冷凍食品:4~13%
の値上げが確定しています。
今回値上げされた商品を把握し、値上げに左右されない食材などで節約を図る必要がありそうですね。
ガソリン
ガソリンは常に車の運転をする必要がある人にとって、大きな影響がありますよね。
国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによると、10週連続で値上がりし、2014年8月以来およそ7年3ヵ月ぶりの高値水準が続いているとのこと。
また、灯油の店頭価格も0.6円値上がりして1リットル当たり108.3円に。
これは2008年10月以来およそ13年ぶりの高値水準となっています。
ガソリンの値段は常に安定せずアップダウンしているイメージでしたが、これほど高値水準が続いているのは驚きですね。
車の運転も必要最低限を心がけたり、電気自動車の普及が高まったりする影響がありそうです。
電気・ガス
生活に欠かせない電気やガス料金の値上げも発表されています。
電気料金は9月分と比較して、
- 東京電力は1kWhあたり約0.54円
- 関西電力では1kWhあたり約0.35円
- 九州電力では1kWhあたり約0.25円
の値上げとなります。
一般家庭の平均的な電気使用量は、一ヵ月あたり260kWh。
ガス料金は、
- 東京ガス・大阪ガスは1m3あたり3.48円
- 東邦ガスは1m3あたり3.47円
の値上げ予定。
一般家庭の平均的なガス使用量は、一ヵ月あたり30㎥。
冬場は夏場よりも電気やガスの使用量が増え、ただでさえ出費がかさむ時期。
毎日使うものだからこそ、今回の値上げは痛いですね。
サービス
今回の大規模な値上げはサービスにまで広がっていました。
話題となった代表的なサービスに、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」のチケット価格があげられます。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、10月1日より東京ディズニーランド・シーの入園料を値上げすると発表しました。
東京ディズニーリゾートは、2021年3月から価格変動制を導入し、旧料金は8,200~8,700円。
大人一人分のチケット料金では、
- 1デーパスポート:7,900~9,400円
- 入園時間指定パスポート(午前10:30~):7,400~8,900円
- 入園時間指定パスポート(正午12:00~):6,900~8,400円
となり、それぞれ4パターンに分けられています。
この4パターンは入園する日によって差があり、料金設定カレンダーが公開されているよう。
土日祝日など、人が集まりやすい曜日で最大9400円となっています。
テーマパークに一回入るだけで約1万円…
夢の国が遠くへ行ってしまった気分ですね。
入園者数も減っていくのではないでしょうか。
値上げが2021年10・11月に多い理由は?インフレ?円安?
値上げが2021年10・11月に多い理由は何なのでしょうか?
その原因と考えられることを調べてみました。
インフレ
「インフレ」とは「インフレーション」の略で、「物の価値(物価)が上がること」を意味します。
OECD(経済協力開発機構)の調べによると、G20における今年のインフレ率を3.7%、22年のインフレ率を3.9%と予想している。主要国で最もインフレ率が高いのは米国であり、今年9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で5.4%も上昇した。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd709c292916d100f1096004acc039284210b11
日本が多くの輸入をしているアメリカのインフレ率が高まり、日本のインフレ率は停滞。
つまり、デフレ(デフレーション:物価下落)状態にあるのです。
このデフレ傾向は給与統計にも表れていて、給与平均が前年に比べてマイナス0.8%という結果が出ています。
コロナ禍にあり予測はしていましたが、やはり日本の経済状況は良いとは言えないようですね。
通常であれば、不景気状況では物価は減少するはずなのですが、主に輸入に頼っている物については物価上昇が避けられません。
今回の値上げは需要に関わらず供給側の要因で起こるもの、つまり日本の需要ではなく、海外のインフレ率の上昇によって起こる物価上昇。
これを「コストプッシュインフレ」といい、「悪いインフレ」と呼ばれているそうです。
逆に「良いインフレ」とは、消費者の需要が高まった結果として発生する物価上昇「ディマンドプルインフレ」を指します。
「悪いインフレ」が日本で巻き起こってしまっていることで、国民を苦しめる値上げに繋がっているのですね。
円安
円安になると、輸出業や観光業が好調になるというメリットも。
その一方で、輸入品が高くなったり、現地での買い物が高くつくなどのデメリットも発生し、今回のような国内での値上げに繋がるのです。
12日の東京外国為替市場、原油価格の上昇など欧米でのインフレへの懸念が強まり、アメリカの長期金利が上がるとの見方から円相場は一時、1ドル=113円半ばまで値下がりし、およそ2年10か月ぶりの円安水準を更新しました。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211012/k10013304211000.html
円安が発生して、ドル建ての株価が下落しても買いが入らない状態を「悪い円安」というそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大がようやく落ち着き、景気回復に向かうタイミングでの円安。
さらに原材料高との同時進行で、業績の回復や消費拡大に歯止めがかかってしまいます。
円安のメリットよりも、デメリットの方が大きくなる可能性が高く、「悪い円安」と言われる要因に。
「世界的な物価の上昇」と「急速な円安相場」というダブルパンチによって、毎年恒例となっている”値上げの秋”も今年は一段と厳しさを増しているのですね。
原材料の高騰
日本でも原材料が高騰したものもありますが、その影響の多くは海外からの輸入。
新型コロナウイルスによる海外のロックダウンで、供給が追いついていないことが原因だと考えられます。
海外の原材料の高騰の例としては、
- 石炭
- 電力
- アルミ
- 銅
- 半導体
など、生産に関わる物資の不足や価格高騰があります。
また、食品に関わる原材料では、
- 油脂
- 大豆
- 製粉
- 製麺
- 製糖
- 酒類
などの高騰によって、その原材料を使った食品自体の値上げを余儀なくされているのです。
どうすることもできないですが、生活する上で欠かせないものがほとんどなので、影響は大きいですよね。
値上げは12月2022年も続くか予想!スタグフレーション到来!
今回の大規模な値上げはいつまで続くのでしょうか?
12月、そして2022年以降も続くのか予想してみました!
スタグフレーション到来!
世界的な物価上昇と円安による供給コストの増大が、賃金下落状態の日本において物価上昇をもたらすスタグフレーションの到来に繋がっています。
そうなると今後さらに家計へのダメージが一層深刻化する恐れもありますよね。
OECDの物価上昇予測によれば、翌年も日本と世界のインフレ格差が継続してくるとみられ、輸入物の食料やモノの価格上昇が継続してくるとみられる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/8bd709c292916d100f1096004acc039284210b11?page=2
対策として、買い物をするときには国内で生産される食料や物への切り替えが効果的。
なるべく輸入品ではないものを選ぶことで、節約になるでしょう。
ステルス値上げに注意!
つまり、パッケージや販売価格は変えずに、内容量を減らす販売方法のこと。
以前から購入していたものが、ふと小さく(少なく)なったと感じた経験はありませんか?
直接的なわかりやすい値上げではなくても、気づきにくい実質的な値上げが行われている場合もあるのです。
販売する側としては、値上げによって売上が落ちてしまうことは避けたいのは当然ですよね。
そのため、このように販売側は消費者側の購入意欲を保つための工夫を常に考えているよう。
確かにパッと見てわかりやすく値上げされていると買うのをやめてしまいそうですが、量が少し減っているのは買ってからしか気づきません。
内容量を逐一チェックしている人は少ないですよね。
値上げに左右されていないと思っていても、知らず知らずのうちに巻き込まれていることも多いはずです。
以上のことから、わかりやすい値上げからわかりにくい値上げまで、今後もしばらく続くことが予想されます。
円安が一気に収まる可能性があったり、ガソリンは大幅な増産をOPEC拒否されていたりするので、一概には言えませんが…
年明けから値上げ予定の商品も発表されているので、12月や2022年も続く可能性は高いと考えられます!
まとめ:値上げが2021年10・11月に多い理由は?12月2022年も続くか予想!スタグフレーション到来!
食料品やガソリンなどの値上げが2021年10・11月に多い理由や、12月と2022年以降も続くのかについてお伝えしました。
値上げの理由としては、
- インフレ
- 円安
- 原材料の高騰
が考えられ、新型コロナウイルスによる影響が大きいでしょう。
世界的なスタグフレーションの到来により、すぐに改善することは難しいと思われます。
そのため、12月や2022年も続く可能性が高いです。
消費対象を国内の物に切り替えたり、生活の仕方自体を工夫したりして乗り切る必要がありそうですね!
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それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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